荒浜、遠くて近い海岸沿いのまちのこと

こんなに夕日がキレイに見える日だったのに、立っている場所は真っ平らな海岸沿いでした 。
「もう更地になっている」って聞いていたけど思っていた光景と全然違った。
何もなくないじゃん。建物の基礎が沢山残ってる。玄関のタイルやどこでもドアみたいな扉。

ずっと昔の戦争の後か、遠い国の遺跡みたいな風景。
間違いなくここにいるのにタイムスリップしたみたいに現実感がない生温い自分。

おいのりなんてできなかった。

今まで仙台には何度も足を運んでいたけどなかなかここまで来られなかったのは自粛してた部分だけじゃなくて、結局は心の準備ができてない部分が大きかったんだと思う。

だけどこの日は、不思議とスムーズにスケジュールが進んだので私からみんなに提案しました。

私自身全く予定していなかったのになぜか自分の口から「行きたい」という言葉が出た事に驚いた。心の準備ができたとは思ってないけど「今だ」と感じたのだろう。

写真に写ってる防風林を見上げてメンバーの一人が
「よく残ったなぁ」
って言っていた。

私はね、心が空っぽでした。

それからなぜか突然ジョン・レノンが教えてくれた言葉を思い出したの。
だから足をしっかり地面につけて目を閉じて、そして想像しました。

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色とりどりな最新の家々が立ち並ぶ日本で一番美しい海の街。

ヤシの木みたいに背の高い木たちが海からの風を和らげてくれる緑豊かな夏の日。

住んでたみんなは少し年を取ったかもしれないけど、彼らの子供や孫たちが玄関を出入りして友達や家族と散歩したりおしゃべりしたりしてとても賑わっているの。

何より彼らは安心感でいっぱいです。

そしてまたそこに立って「ちゃんと想像した通りになった!」とほっとしている私自身を。

それから海辺でバーベキューをする今回のメンバー達を。

灼熱の太陽のまぶしさやみんなの笑い声、おいしそうな匂いがしておなかが空いてくるほどリアルに、リアルにね。

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実は今回、行ってよかったのかどうかは正直よくわからんのです。
誰が判定するものでもないのだから自分で決めればいいのだろうけどそれもあえてしないでおこうと思う。
ただ私は新しい未来を想像する事ができました。
それだけは確かな事実。
ただそれだけの事。

充足や安心。
できたらシェアしたいな。
もしよかったら想像してくれないかな?
あなた自身が充足や安心を感じて癒されるところまで。

それをおいのりする事はなんとかできそう。
私たちが同じ未来を想像できますように。と、それをおいのりする事なら。

2012年2月17日
am1:43
横浜にて

2012年2月15日(水)
本当は定休日の仙台カメハウス
星さん、さささん、Blue Corn Cafeのみんな、Jaimieフレンズのビバヒロくんとタクさんと一緒に。

“荒浜、遠くて近い海岸沿いのまちのこと” への2件の返信

  1. キレイな夕焼け。

    今が行くタイミングやったんやろうね。
    その未来、素敵。

    人は思う事から始める。
    思わなかったら、何も始まらない。

    そうやって、みんなで素敵な未来を思い描いたらいいんやね♪

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